パレスチナ自治区ガザ中部ヌセイラトの難民キャンプで2025年3月18日、イスラエルの攻撃で破壊された自宅跡地に座り込む女性=AFP時事

 イスラエル軍は18日、パレスチナ自治区ガザで大規模な攻撃を再開し、ガザ保健省によると、少なくとも400人以上が死亡した。イスラエルは、なぜこのタイミングで大規模な攻撃をしたのか。防衛大学校の立山良司名誉教授に聞いた。

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 今回の大規模な攻撃で、停戦合意は崩壊したと言える。トランプ米大統領は停戦協議にウィトコフ中東特使を参加させたが、イスラム組織ハマスは恒久停戦を実現するとした第2段階への移行が保証されないまま、第1段階を延長し、人質を解放するという米国案を受け入れなかった。その間、イスラエル軍はガザの水道や電気といったインフラも止めるなどして揺さぶりをかけたが、それでもハマスは残る人質の解放に応じなかった。しびれを切らしたイスラエルや米国は、言うことを聞かないのなら、ガザを攻撃するほかない、とハマスに圧力をかけた。

 米国とハマスは米国籍を持つ…

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