ガザ南部ハンユニスで2024年4月7日、イスラエル軍が地上部隊の大半を撤退させた後、破壊された住宅を見てまわるパレスチナ人=ロイター
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 パレスチナ自治区ガザでの戦闘をめぐり、イスラエル軍は南部から地上部隊の大半を撤退させた一方、最南部ラファへの地上侵攻を実施する構えを崩していない。一方、エジプトでは戦闘停止と人質解放をめぐる協議が行われ、「進展があった」とする報道もあるが、合意に向けた隔たりは大きく、先行きは不透明だ。

 イスラエルのガラント国防相は7日、イスラエル軍の南部司令部を訪れ「(ガザ南部の都市)ハンユニスから撤退した部隊は、ラファでの作戦を含む次の任務に向けて準備している」と発言。米ホワイトハウスのカービー広報補佐官(国家安全保障担当)も7日、米ABCのインタビューで撤退は「軍の休息と再装備」のためとの見方を示した。ラファには約150万人のガザ市民が避難しており、地上侵攻が実施されれば多数の民間人の被害が出ることが懸念されている。

 昨年10月の戦闘開始から半年が経過したなか、カイロでは7日、イスラエルとイスラム組織ハマスの間の戦闘停止と人質解放をめぐる協議が開催された。米国とエジプト、カタールが仲介した。

 エジプトの政府系メディア「…

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