2024年3月25日、国連安全保障理事会の会合前に米ニューヨークの議長で話し合う日米英仏4カ国の国連大使ら=遠田寛生撮影
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 イスラム組織ハマスとイスラエル軍の戦闘が始まってから、7日で半年となる。パレスチナ自治区ガザでは3万3千人以上が犠牲になり、人道危機も深まる一方だ。国際社会は、イスラエルの後ろ盾の米国は、なぜ、この戦闘を止められないのか。イスラエルは、なぜ強硬姿勢をつらぬくのか。

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 ガザでの惨状に国際社会は懸念を深めつつも有効な手立てを打てていない。

 多くの国連加盟国は戦闘開始を受け、すぐに停戦を求めてきた。国連総会では昨年10月末に121カ国が賛成し人道的休戦を求める決議を採択。12月には投票に参加した186カ国のうち153カ国が賛成し、即時の人道的停戦を求める決議が採択されたが、総会決議には法的拘束力はない。国際社会の「総意」こそ示したが、イスラエルを踏みとどまらせるほどの効力はない。

 国際の平和と安全を担い、決議に拘束力のある安全保障理事会でようやく停戦を求める決議が採択されたのは戦闘開始から5カ月以上を経た3月25日で、しかも4月10日ごろまでのラマダン(断食月)の間、という制限付きだ。ロシアによるウクライナ侵攻と同様、常任理事国が持つ拒否権が大きな弊害となり機能できていない。特に大きな壁になっているのが、拒否権を4回行使した米国だ。

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