ギター、マンドリン、マンドロンチェロ……37人でうねる波のように体を揺らしながら、それぞれのハーモニーを、溶け合わせていく。
東京の大妻中高マンドリン部の高校生たちが演奏している曲は、豪華客船「タイタニック号」の事故を描く「マードックからの最後の手紙」。吹奏楽でなじみのこの曲を7月27日に出演する「全国高校ギター・マンドリン音楽コンクール」の演奏曲に選んだのは、海をテーマにした表現が得意分野だからだ。
連載 ギタマン♪
ギター・マンドリンの深淵なる世界の特集です。
- ギタマン大国・日本のなぜ 「甲子園」に大人の社交…人生に寄り添う
【動画】全国高校ギター・マンドリン音楽コンクールでの演奏曲「マードックからの最後の手紙」を合奏する大妻のマンドリン部=河原田慎一撮影
1977年から「ギタマン」の全国大会に出場し、最優秀にあたる文部科学大臣賞5回の伝統校。一貫校の中学、高校をあわせて80人以上の部員がいるが、全国の舞台には、高校生が立つ。
ふだんの練習は高校3年生を中心に、活発に進む。
学生指揮者の星夏葵(なつき…