クリスマスボウルに向けた練習で激しい当たりを見せる追手門学院高の選手たち=2024年12月12日午後5時47分、大阪府茨木市の追手門学院高、渋谷正章撮影

 アメリカンフットボールの高校日本一を決める全国高校選手権決勝「クリスマスボウル」(22日、大阪・万博記念競技場)に追手門学院(茨木市)が初出場する。関西の高校アメフト界は関西学院(兵庫)などの強豪が長く存在感を放ってきたが、追手門学院の躍進が新風を吹かせている。

 追手門学院のアメフト部は1960年代後半に創部した。ただ、アメフト人気の高い関西では、関西学院、立命館宇治(京都)をはじめ、大阪府内にも私立の関大一、大阪産大付、箕面自由、関西大倉、公立の池田、箕面、豊中など強敵がそろい、なかなか上位に勝ち上がれなかった。

 転機は2012年だった。スポーツコースを設置し、学校としてアメフト部を強化し始めた。17年に全国選手権に初出場。18年に早稲田大アメフト部出身の朽原優(くちはらまさる)監督(42)が就任すると成長が加速し、昨年は3度目の全国選手権でベスト8。今年は前年日本一の立命館宇治や箕面自由などを倒し、初のクリスマスボウル進出を決めた。

 練習に特徴がある。授業が終…

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