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 米グーグルが、インターネット広告市場で反トラスト法(独占禁止法)に違反していると裁判で認定された。判決で指摘されたのは、ネット広告の「巨人」が独占的地位を築くために造り上げた、競合他社を排除し、技術的に客を囲い込む巧妙な仕組みだった。

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グーグルのロゴ=米カリフォルニア州マウンテンビュー、五十嵐大介撮影
  • グーグル、ネット広告で独禁法違反 米連邦地裁判決、分割含む審理へ

 広告取引は、商品やサービスを宣伝するためお金を払ってネット上に広告を出したい「広告主」と、広告を掲載するスペースを販売する新聞社やブログなどの「サイト運営者」がいて成り立つ。ネットの急成長で、広告掲載先となるサイトが広がり、多くの広告主も現れた。あまりにも多いため、すべての広告主がサイト運営者と直接契約の交渉をするのは難しいという問題が生じた。

 ここで、力を発揮したのがグーグルだ。

 広告主とサイト運営者を自動で「マッチング」する仕組みを提供。サイト運営者は、広告枠をリアルタイムにオークション形式で売り出し、瞬時に多くの広告主が買えるようになった。

 グーグルは具体的に三つのサ…

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