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【動画】「おけアザラシ」として話題のアザラシ「さつき」=鈴木優香撮影

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「ケロリン」のおけを大事そうに持っておねだりするさつき=2024年9月3日午後1時22分、室蘭水族館、鈴木優香撮影
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 「おけアザラシ」として話題のアザラシが北海道室蘭市の市立室蘭水族館にいる。その名も「さつき」。昨年SNSで話題になり、今も全国から来場者が後を絶たない。

 9月上旬、さつきは水の中で立ち泳ぎをしていた。手には銭湯でおなじみの「ケロリン」。目を少し細めて、飼育員を見る。そして、ケロリンをパンパンとたたいた。「おさかなください」

 さつきは18歳。愛称は「さっちゃん」。千島列島や北海道に生息するメスのゼニガタアザラシだ。野生では約25年という寿命は、飼育では30年ほどになる。母親のかおるたちと暮らす。

 このおねだりは、さつきが10年以上前からずっと続けている得意技だ。

 もともと、ボールを持って遊ぶのが好きな女の子だった。実家が銭湯の職員が「おけを持たせてもかわいいかも」と渡したのがきっかけだという。

 好物は脂ののったイカナゴ。だが、昨年から不漁が続く。隣で暮らすペンギンや、他のアザラシがえり好みするなか、さつきは他の魚でも、好き嫌いせず、1日4キロくらいを平らげる。

 アザラシのエサ合戦は熾烈だ…

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