精米機に玄米を投入する高松商のマネジャー後藤加羽さん。コイン精米機に運ぶのは「本当に重くて大変でした」と振り返る=2025年6月19日午後4時51分、高松市松島町1丁目、木野村隆宏撮影

 お米の値段の高止まりは、補食などで体づくりをする野球部にも影響を与えている。香川県立高松商業高校(高松市)では価格高騰に伴い、部費の値上げに踏み切らざるをえなかった。

 同校では、新入部員が加わった4月、部費を1人あたり月額2千円増額することを決めた。

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 新入部員の加入で70人に増えた選手が練習の合間に食べる補食用カレーやおにぎり、寮生の朝ごはんも含めると、野球部で1日に必要なお米は100合以上になる。1袋30キロのお米が2日ももたない計算だ。

 出費を抑えるため、お米は農家から直接仕入れていたが、部員増による増加分までこの農家から買い付けることができなかった。ほかのルートでお米を買い足そうにも部の予算でやりくりするには厳しかった。保護者総会でこうした事情を説明し、部費の値上げを保護者に納得してもらったという。

 「お米が足りなくて、一時期、選手の体重がかなり減ってしまったんです」

「売るほどある」なんて……

 そう振り返るのは、マネジャ…

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