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実った稲穂=2020年10月9日、佐賀県大町町福母、福岡泰雄撮影

 高止まりが続くコメの価格について、佐賀県の山口祥義知事は25日の定例記者会見で「どれだけ苦労してコメが作られているのかと考えると、他の品目に比べて安すぎる。価値のあるものにはちゃんと値がついてしかるべきで、(価格は)このまま維持されてしかるべきだと生産地の知事として主張したい」と語った。

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 県によると、県内の2024年産のコメの収穫量は11万3100トン。米国との関税交渉をめぐり、コメの輸入拡大案が浮上していることについて問われた中で発言した。「消費者からすれば、下げてほしいと思う気持ちもわかる」とも述べた。

 米産コメの輸入拡大については「将来の食料安全保障やこの国の米農家のあり方も含めて骨太に議論しないと」と指摘。「短期的な視点で、少なくとも農家が犠牲になるということは避けてほしい」と求めた。

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