大手百貨店の大丸と松坂屋が、数十年ぶりに紙製の買い物袋のデザインを一新した。江戸時代から続く両百貨店は経営統合して、2010年から「大丸松坂屋百貨店」になった後も、それぞれ従来のデザインを使い続けてきた。統合後で初めて統一感あるデザインに決めたのは、百貨店を取り巻く「コロナ後」の環境の変化があった。
新しいデザインは7月30日から各店舗で使われている。デザインを変えるのは、大丸は1990年以来35年ぶり、松坂屋は2002年以来23年ぶり。
両百貨店は経営統合後も本店を置かず、それぞれ独自にブランド作りを進めてきていた。大丸松坂屋百貨店のブランディング戦略室長、寺井孝夫さんは「バラバラであることが多様性であり百貨店の個性だと考えていた」と振り返る。
デザインを考えるきっかけに…