反政府武装組織「3月23日運動（M23）」による攻撃が起きているコンゴ民主共和国で、英BBCは5日、戦闘中に刑務所で暴動が発生し、約160人の女性受刑者が男性受刑者らによるレイプなどの暴行を受け、殺害された、と報じた。
報道によると、暴動は同国東部の主要都市ゴマで1月27日に発生。脱獄が起きる中で、女性受刑者たちが性的暴行を受けた。その後、刑務所に火が放たれ、ほとんどの女性が生きたまま焼かれたという。BBCは、国連の内部文書で被害を確認。当日の刑務所を映した映像では、煙が立ち上り、激しい銃声が記録されていたという。
国連は5日、ゴマの戦闘により少なくとも2900人が死亡したと発表した。現時点で2千人の遺体がゴマの路上から収容され、900人の遺体が病院に安置されている。さらに犠牲者は増える可能性があるという。
ルワンダ軍が支援するM23は4日から停戦すると宣言していたが、5日朝にはコンゴ軍との激しい戦闘を始めた。ロイター通信が伝えた。M23は新たにゴマの南方の町を制圧したという。AFP通信によると、過去数年で6度の停戦や休戦が宣言されたが、いずれも破られているという。
