In a Malaysian Pop-Up City, Echoes of China’s Housing Crash
マレーシアで10年前に中国のディベロッパーが着手した、大胆な不動産プロジェクトがある。砂とマングローブの上に1千億ドル(16兆円)かけて都市を建設するというもので、中国の中産階級向けに豪華な「夢の楽園」として売り出された。
しかし、現時点の「フォレストシティー」(これが楽園の名前だ)にいる人の多くは、一時的な滞在者。誰もいない道路を掃除し、ゴミを拾い、生け垣を刈り込み、植物に水をやる――そう、管理人たちだ。
「見かける人の多くは、初めて会う人」と話すのは、板張りの空き物件ばかりの地上階でひときわ目立つ、明るく照らされたコンビニ「KKスーパーマート」で働くタナ・セルビ氏。店の上のアパートメントの部屋を1カ月ごとの更新で借りており、家賃は月額118ドル(約1万8千円)だ。
- 【注目記事を翻訳】連載「NYTから読み解く世界」
なぜ豪華な夢の楽園はゴーストタウン化してしまったのでしょうか。記事後半では、フォレストシティーを購入した人の声も紹介しています。
遠目には、フォレストシティ…