特急サンダーバード(681系)の先頭車両を使ったアート空間と、添乗員のピンクバード=2025年9月17日午後、京都市下京区、新井義顕撮影

 全国で初めて鉄道の高架上に設けられたレストラン「FUTURE(フューチャー) TRAIN(トレイン)(未来の列車)」(京都市下京区)が9月20日、全面開業する。JR京都駅からひとつ隣の嵯峨野線・梅小路京都西駅に併設された。近くに京都鉄道博物館もあり、鉄道を楽しめるエリアがにぎやかになりそうだ。

 レストランの店舗は、駅付近で嵯峨野線と併走する廃線となった梅小路短絡線の高架上に建てられ、列車やプラットホームなど駅舎を再現した造り。JR西日本や京都市、地元の経済界が開業に向けて連携した。

 北陸新幹線の敦賀延伸に伴って引退した特急サンダーバードの廃車両も使われている。17日の内覧会では、サンダーバードの先頭車両を再生させたアート空間が公開された。

 アート空間は映像と光と音のあふれる車内で、時空を超えた未来への旅を楽しむという趣向で、「カワイイ」文化を世界に発信した増田セバスチャン氏が手がけた。

 添乗員役としてサービスを担当する北川友莉さん(26)は「まるで劇場にいるかのような、非日常の高揚感を味わって」と話す。ワンオーダー制で、入場料は中学生以上700円、小学生300円、未就学児は無料。

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