(13日、第107回全国高校野球選手権山形大会2回戦 酒田光陵5―3山形商)
シード校の山形商は二回に3点差を追いついたが、勝ち越され、そのまま初戦で姿を消した。
攻守でチームを引っ張った佐東真育(まいく)主将(3年)は「実感が湧かない。試合に勝つことで支えてくれた人たちに感謝を伝えたかったが、できず言葉がない」と悔しさをにじませた。
守りの要の捕手で、3人の投手をリードし、三回以降は得点を許さなかった。2点を追う九回は「逆転するぞ!」とベンチに声をかけ、先頭で打席に立つと、2本目となる安打も放った。
試合後、保護者らを前に「言葉で感謝を伝えることしかできない。3年間温かく見守っていただき、ありがとうございました」と伝えた。
垂石(たるいし)啓一監督は「チームの中心で、欠かすことのできない、いいキャプテンだった。まとめてくれて感謝している」と話した。