70年前に24歳で事故死したハリウッド俳優、ジェームズ・ディーン(1931~55年)の最後の85日間を撮影したモノクロ写真のネガが残されていた。約1600カットの写真がデジタル修復され、高精細な写真プリント作品として29日から兵庫県芦屋市で展示される。
ジェームズ・ディーンは映画「エデンの東」や「理由なき反抗」などに出演し、日本でも一世を風靡(ふうび)した。そんなディーンを写真家のサンフォード・ロス(1906~62年)が撮影。事故直前にディーンがポルシェに乗る姿や、事故現場の様子も残されていた。
ロスの自宅で撮影された写真からは、20歳以上年が離れた2人の関係性がうかがえる。
他にも、ディーンとロスの息が合った瞬間や、動揺が見えた写真を中心に、作品とコンタクトプリントを展示している。
プロジェクトマネジャーの中野智文さん(46)は、「コンタクトプリントを見ることで写真家と被写体のやりとりを追体験できる」と話す。
写真展は芦屋市の「ギャラリーナベタモ」で5月10日まで。入場無料。