ジャズ歌手のマーサ三宅さん（本名三宅光子〈みやけ・みつこ〉）が14日、老衰のため死去した。92歳だった。
中国東北部（旧満州）出身。日本音楽学校卒業後、米軍キャンプで歌い始め、1955年にレコードデビュー。他のジャズ歌手が歌謡曲の世界へと転身するなかで、ジャズを歌い続けた。東京都内に「マーサ三宅ヴォーカルハウス」を開校し、後進の育成にも注力した。前田憲男トリオとのアルバムの共作や、米ピアニストのハンク・ジョーンズとの共演もおこなった。
88年に南里文雄賞、2000年に紫綬褒章、06年に旭日小綬章。元夫は大橋巨泉さん、長女はジャズシンガーの大橋美加さん。
通夜は20日午後6時、葬儀は21日午後2時から東京都中野区弥生町4の12の1の正蔵院で。喪主は夫三宅純一さん。
