欧州連合(EU)の加盟方針を掲げてきた旧ソ連構成国ジョージアのコバヒゼ首相は28日、EUとの加盟交渉を2028年末まで停止すると表明した。ロシア寄りの姿勢を強める与党に対してEUが示す不信感に、反発した形だ。AP通信などが伝えた。
ジョージアでは、10月26日にあった議会選で与党「ジョージアの夢」が勝利したが、主要野党は不正があったとして抗議を続けている。EUも、議会選の正当性を疑問視していた。
AP通信によるとコバヒゼ氏は28日、こうしたEUの動きを批判し、28年末までの交渉停止とEUからの補助金拒否を表明。「絶え間ない脅迫と工作を許すことはない」と述べた。「EUに向かう歩みは継続する」としているが、交渉停止を機にEUとの対立が決定的になる可能性もある。
親欧米派は交渉停止に反発し…