8月26日のアウェーのイタリア戦で松島幸太朗選手がトライを決めた。
2023年9月3日 15時08分(日本時間)
東京(AFP-時事)-松島幸太朗は2019年ラグビーワールドカップで日本を準々決勝に導くのに貢献した「フェラーリ」だが、現在、ブレイブ・ブロッサムズが外部からタイトル獲得への挑戦を開始する中、彼はさらなるギアを探している。
ジェットヒールのユーティリティバックは4年前の大会のスター選手の1人で、日本がアイルランドとスコットランドを圧倒して5トライを挙げ、初めて決勝トーナメントに進出した。
ヘッドコーチのジェイミー・ジョセフは彼をイタリアのスポーツカーに例えたが、30歳の彼はトップ14のクレルモンで2シーズンを過ごした後、自身の試合にフランスのセンスを加えている。
ベテランのリーチ・マイケルは日本が今年のワールドカップで優勝できると信じており、松島も同様にブレイブ・ブロッサムズを未知の領域に連れて行くことに熱心だ。
松島は大会に向けた合宿で「まずは確実に準々決勝に進出すること。そして前回超えられなかった壁の先に何があるのか見てみたい」と語った。
ジンバブエ人の父と日本人の母の間にプレトリアで生まれた松島は、3度目のワールドカップ出場を予定している。
フランスのトップ14リーグに出場する数少ない日本人選手の1人となった彼は、自分のゲームに新たな次元を加えた。
広く期待されていたクレルモンでのデビューは、太ももの負傷で退場するまでわずか16分しか続かなかったが、すぐにエレクトリックなスキルを披露し始め、いくつかの重要なトライを決めた。
彼は、2021年の欧州チャンピオンズカップ決勝戦でクレルモントをワスプスとの死闘でラインを越えて突き放した。これは彼がそのシーズンに記録した10トライのうちの1つだった。
ジョセフ氏によると、松島は2022年末に日本リーグに復帰し、フランスでの勤務で「プロのラグビー選手としての要求」を学んだという。
「毎週日曜日、毎週月曜日に起きて、プロになるのは大変なことだ。それはかなり大変だったと思う」とジョセフは昨年9月に語った。
「彼は本当に質の高いラグビー選手なので、コーチとして彼をチームに戻すことができてとても興奮しています。」
松島氏は今や日本の長老の一人であり、静かな自信を漂わせている。
2019年ワールドカップでの得点功績により、普段は野球に熱中している国にラグビー熱が席巻する中、彼は一夜にして母国のスターとなった。
松島さんは、注目が「時々過剰になりすぎる」と言い、スポーツを常に視野に入れようとしていると語った。
「2019年ラグビーワールドカップの後、多くのメディアが日本代表選手を追った」と彼は2021年6月に語った。
「それは手放さなければならない、あまり深刻に受け止めないでください。 リラックスして自分にプレッシャーをかけないでください。」
松島さんは6歳で日本に移住し、最初はサッカーをしていたが、小学校卒業後に南アフリカに戻り、ラグビーを始めた。
彼は学校教育を終えるために13歳で日本に戻り、その後南アフリカに戻ってダーバンのシャークスに入団した。
そこで彼は、のちにスプリングボクスのウィンガーとなるチェスリン・コルベと対戦したが、コルベは後に松島を「チームにもたらすX要素」を備えた「驚異的な」選手だと評した。
しかし、コルベが南アフリカ代表としてプレーを続けたのに対し、松島は日本を選択し、2014年のフィリピン戦で初キャップを獲得した。
彼は2015年ワールドカップでスプリングボクスに衝撃を与えたブレイブ・ブロッサムズの一員だったが、2019年大会では日本がロシアに初勝利した試合でハットトリックを達成し、真価を発揮した。
試合後、彼はさらなるトライを求めて「貪欲であり続けたい」と語った。
今年のワールドカップで日本が準々決勝の「壁」を突破できるよう支援しようとしている彼は、その姿勢を忘れていない。
「それを実現するためには、一日も無駄にしたくない」と彼は語った。