レシピが収録されている「豆腐のかきたまみそ汁」=福尾美雪さん撮影、オレンジページ提供

メディア空間考 大村美香

 シンプルでおいしいスープや暮らしの考え方を発表してきた、スープ作家の有賀薫さんが、新たなスタイルの発信に挑戦した。

 レシピ本『スープが作れたら、自炊は半分できたようなもの』(オレンジページ)を2月に発表、これに連動し投稿サイトnoteで、同名のマガジン(記事のまとめ)を有料で公開している。

 noteなどネットに販促のため書籍の一部を無料公開する事例はしばしば見かける。だが今回、レシピ本とnoteマガジンの記事は関連しつつもそれぞれ独立。レシピ本は80品と数多くのスープを掲載、noteでは一つのレシピを掘り下げて詳しく解説、とすみ分けている。制作段階から二つの媒体での発信を意識し作業を進めたという。

 有賀さんは「現在のレシピ本…

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