セブン&アイ・ホールディングスが9日発表した2025年2月期決算は、最終的なもうけを示す純利益が前年比23.0%減の1730億円だった。主力のコンビニ事業が国内外で振るわなかった。同社はカナダ企業から買収提案を受けており、独自経営を続けるには、自力での業績の回復が急務だ。
売上高にあたる営業収益は同4.4%増の11兆9727億円、本業のもうけを示す営業利益は同21.2%減の4209億円だった。
業績の足を引っ張ったのが、主力のコンビニ事業だ。営業利益でみると、国内コンビニ事業は同6.8%減の2335億円。海外コンビニ事業は、米国の物価高による消費の低迷が打撃となり、同28.3%減の2162億円にまで落ち込んだ。
そのほか、特別損失も2209億円を計上した。イトーヨーカ堂のネットスーパー事業からの撤退に伴い458億円、米国で不採算のコンビニ444店舗を閉店する費用として567億円を計上するなどした。