【動画】ダサい「反射布」、性能向上で最先端ファッション素材に=ホワイトマウンテニアリング、Mipox提供

マイポックスの「レフライト」担当取締役の中川健二さん(右)と開発に携わる宮本純一さん。Tシャツなどに反射布を使って描いた文字は、普段は他の部分と同じ色だが、光を当てると浮かび上がる=2025年5月20日午前11時29分、栃木県鹿沼市、重政紀元撮影

 暗闇で光が当たると明るく浮き上がってみえる「再帰性反射布」(リフレクター)。交通誘導員の作業服などに限られがちな用途を、もっと広げられないか――。そう考えた栃木県鹿沼市の企業が、最先端のファッションに採り入れてもらおうという取り組みを進めている。

 昨夏のパリ・ファッションウィーク(パリコレ)。2025年春夏メンズの公式ランウェーで、日本のアパレルブランド「ホワイトマウンテニアリング」が再帰性反射布を使ったパーカを発表した。

 ボディーと袖、フードの幅広い部分に使われた反射布の色は普段はグレーだが、暗い場所で光を当てると白く輝く。環境によって服に対照的な表情が出る仕掛けだ。

 これまでも反射布がトップブランドの服に使われることはあったが、ほとんどはデザインのごく一部に採り入れるだけだった。生地が厚いため加工しにくく、色の種類も限られたためだ。

「世界最薄・最軽量」の製品で、従来の概念変える

 ホワイトマウンテニアリング…

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