Smiley face
写真・図版
記者会見するチベット亡命政府のペンパ・ツェリン首相(中央)ら=東京都千代田区

 チベットの人権や支援策を話し合う国際会議「世界国会議員会議」が3~4日、東京で開かれた。7月6日に90歳を迎えるダライ・ラマ14世の後継者選びに注目が集まるなか、「中国からの圧力に屈しない」ことを明記した宣言文が採択された。誕生日前には、後継者選びに関して法王(ダライ・ラマ14世)自身による声明が出る予定だとしている。

 会議は国会内で開かれ、29カ国130人の国会議員らが参加。中国によるチベット人の人権侵害を非難し、チベット政府への精神的・物質的支援などを求める「東京宣言」が採択された。

 閉会後の記者会見で、チベット亡命政府のペンパ・ツェリン首相はダライ・ラマ14世の後継について、「中国政府は確実に干渉してくるだろう」と懸念を示しつつ「中国政府の介入を一切受け入れないということを今回採択したすべての文書で明確に記した」と話した。

 チベット仏教では、すべての…

共有