ドイツを代表するチェロ奏者の一人、クリストフ・ヘンケルさんが来日し、15日、大阪市でブラームスのピアノ四重奏曲などを演奏する。
ヘンケルさんは1946年生まれ。20世紀を代表するチェリスト、ヤーノシュ・シュタルケルの助手やフランクフルト放送響の首席奏者などを務めた。70代後半の今も現役奏者として活動する。ヘンケルさんと約40年前に草津音楽祭で知り合い、共演を重ねるピアニスト児嶋一江さんとのつながりで昨年に続いての日本公演が実現した。
児嶋さんのほか、児嶋さんとの共演も多いバイオリンの高木和弘さん(神戸市室内管首席コンサートマスター)、ビオラの田中佑子さんとの共演で、ブラームス、リヒャルト・シュトラウスのピアノ四重奏曲2曲を演奏する。
フランス留学中にヘンケルの演奏を聴いて圧倒されたという高木さんは「経験と知識に裏付けられた解釈を持ち、音と音の間に流れる空気を大事にする」とその魅力を語る。
演奏会は15日午後2時、大阪市中央区の三木楽器開成館。前売り5千円(当日5500円)。問い合わせは「倶楽部ササノハ」(090・3189・0119)へ。