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和歌山県新宮市熊野川町九重で撮影されたツキノワグマ=和歌山県提供

 三重、奈良の県境と接する和歌山県新宮市熊野川町で今月、ツキノワグマの目撃情報が相次いでいる。

 新宮保健所によると、4日夕、新宮市熊野川町玉置口の田戸トンネル付近でツキノワグマ1頭が目撃された。4日深夜には、同町九重周辺に設置された県のカメラが1頭の姿を捉えた。5日にも同町畝畑で目撃情報があった。

 これを受け新宮市は、5日と6日の計2回、熊野川町地区の防災行政無線で住民に注意を呼びかけた。

 今年度のツキノワグマの出没情報件数は、県全体でもここ10年で突出している。過去最多は2021年度の79件だったが、今年度は8月末時点で81件とすでに上回っている。

 8月末時点で出没情報が多いのは、田辺市龍神村10件▽有田川町、日高川町9件▽高野町、新宮市熊野川町7件▽北山村6件などだ。

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