2025年7月7日、米テキサス州カー郡の「キャンプ・ミスティック」の近くで、洪水の被災者の捜索が続けられた=ロイター

 米テキサス州で夏季キャンプに参加した少女らを巻き込んだ激甚な洪水の被害は、7日時点の死者数が少なくとも104人に達した。CNNが報じた。少女向けの夏季キャンプとして長く運営してきた被災地の「キャンプ・ミスティック」は7日、参加者と指導員計27人が死亡したと明らかにした。

 4日未明の豪雨で激しい洪水が起きたグアダルーペ川流域では、悪天候のなか、行方不明者の捜索が続く。死者100人を超える被害につながった背景にも関心が集まっている。

 米紙ニューヨーク・タイムズによると、被害の大きかったカー郡の関係者は「住民が公的支出に賛成せず、警報システムがなかった」と証言した。7日の記者会見で地元当局者は「携帯電話の通信状況や緊急警報など、あらゆる点について(適切だったか)検証したい」と述べた。

 米メディアからは、トランプ政権が「政府効率化省(DOGE)」を通じて国立気象局(NWS)の人員削減を進めたことも影響したのではないかとの見方も出ている。レビット大統領報道官は7日の記者会見で反論し、「(政権に敵対する)民主党が政治的ゲームとして利用している」と述べた。

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