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米テスラの電気自動車(EV)=AP

 米電気自動車(EV)大手のテスラは2日、1~3月期の新車販売台数が前年同期より8.5%減ったと発表した。四半期ごとの販売台数が前年を下回るのは2020年4~6月期以来、約4年ぶり。EV市場の伸び悩みや、火災などによるベルリン工場の操業停止が響いた。

 販売台数は38万6810台で、市場予想(45万台程度)も下回った。2日のニューヨーク株式市場で、テスラの株価は前日に比べて4.9%下落して取引を終えた。今年に入ってからの下落率は30%を超えた。

 販売は、主力市場の米国と中国の両方で苦戦している。米国では、EV市場自体が価格の高さや充電設備の不足から伸び悩んでいる。中国では、地元の大手メーカーBYDが新型車を次々に投入し、競争が激化。テスラは長くEVの新車販売台数が世界一だったが、昨年10~12月期はBYDに首位の座を奪われた。

 また、ベルリン工場は、イエメンの反政府武装組織フーシが紅海の商船を攻撃している影響で部品が不足し、1~2月に操業を停止。3月にも火災のため操業を止めたことで、生産が落ち込んだ。(ニューヨーク=真海喬生)

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