デジタル庁は8日、2021年9月の発足時に関係省庁から引き継いだ行政文書約2300件のうち、34件を紛失していたと発表した。
紛失したのは総務省や内閣官房が作成した行政文書で、国会審議に関する資料やシステム設計書など。デジ庁発足までに保存期間が切れている書類が11件、現在までに保存期間が切れた文書が6件、保存期間中のものが8件あった。
確認に約4年かかったのは、文書の表題と管理簿上の記載に食い違いがあったことや、管理簿の引き渡しに一部漏れがあったことが原因としている。デジ庁は再発防止策として、公文書監理官室の人員を増やし、行政文書の管理体制を強化する。