日本版のシリコンバレーを――。宮城県が掲げたそんな構想にブレーキがかかった。SBIホールディングスと台湾の半導体大手「力晶積成電子製造(PSMC)」の提携解消で、半導体工場を大衡村に共同で建設する計画が「白紙」になったからだ。経済効果に期待し、受け入れ準備を進めてきた地元では動揺が広がる。
巨額投資に沸き立った地元 受け入れ準備も進む中で
「本日、SBIの北尾会長から本県に立地を予定していた台湾半導体企業のPSMCとの協業を解消するとの連絡がありました。本県での半導体工場建設も中止となります」
9月27日午後6時すぎ、県議のもとに村井嘉浩知事から一通のメールが届いた。文面はこう続く。
「今回の事業は、宮城・東北…