トヨタ自動車の源流企業である豊田自動織機が、株式の非公開化の検討に入った。創業の経緯から、トヨタやデンソーなどグループ会社の株を多く持つ。一部の投資家から株の「持ち合い」解消を求められる中、トヨタを中心としたグループの資本関係を整理する必要に迫られている。
関係者によると、トヨタなどが特別目的会社(SPC)を立ち上げ、TOB(株式公開買い付け)で買収する案などが選択肢になっている。
グループ創始者の豊田佐吉氏が創業したトヨタ織機は、現在はフォークリフトや自動車部品の製造などを手がけている。トヨタ株の9%、デンソー株の5%などを保有しており、豊田織機を支配すればトヨタグループへの影響を強められるとして、過去には投資ファンドから狙われることもあった。
一方、最近では、資本効率を…