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スーダンに援助物資を運ぶ世界食糧計画(WFP)のトラックと職員=ロイター

 世界食糧計画(WFP)は7日、トランプ米政権から、14カ国への緊急食料支援に対する資金提供を打ち切ると通知を受けたと明らかにした。米国務省のブルース報道官は8日、WFPに対する大部分の支援は継続してきたとした上で、一部のプログラムについては誤って打ち切ったと釈明した。

 WFPは7日のX(旧ツイッター)への投稿で、「極度の飢餓と餓死に直面している数百万人にとって死刑宣告となりうる」と批判し、米側に支援継続を求めた。AP通信の報道によると、対象となったのはシリアやイエメン、レバノン、ヨルダンなど14カ国。起業家イーロン・マスク氏率いる政府効率化省(DOGE)の指示だと説明されていたという。「米国第一」を掲げるトランプ政権は、対外援助の多くを担ってきた国際開発局(USAID)の解体に動き、対外援助の大部分の廃止を発表した。ただ、命にかかわる支援は継続するとしてきた。

 ブルース報道官は8日の会見…

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