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2025年5月16日、米アリゾナ州で、グランドキャニオン国立公園での朝日を撮影する外国人観光客=ロイター

 観光名所のグランドキャニオンなど、米国の国立公園で外国人向けの入園料を引き上げるよう命じる大統領令に3日、トランプ大統領が署名した。トランプ氏は「国立公園をアメリカ・ファーストにする」と訴えるが、具体的な値上げ幅などはまだ不明だ。

 米国の国立公園ではこれまで、国籍を問わず共通の入園料が設定されていたが、今後は外国人向けの価格を上げる意向だ。

 トランプ氏はこの日、アイオワ州での演説で「外国人観光客の入園料を引き上げる一方で、米国人にとっての価格を低く抑える」と述べ、「国立公園をアメリカ・ファーストにする」と宣言した。

 グランドキャニオンやイエローストン、ヨセミテなどの国立公園は米政府が管理しており、それぞれに入園料が設定されている。入園には、1人20ドル(約2900円)程度の料金が必要で、複数の国立公園で使える年間パス(80ドル)を使う観光客も多い。これまでは軍人や障害者、高齢者などへの割引はあったが、米国人と外国人での値段の違いはなかった。

 この日に署名した大統領令で…

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