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米ワシントンで2025年8月11日、記者会見で話すトランプ米大統領=ロイター

 トランプ米大統領は11日、中国に対する関税の一部を停止する期限を、11月10日まで延長する大統領令に署名した。中国政府も同様に、対米追加関税の一部停止の延長を発表。米中両国は一時的に双方が24%分の関税の発動を停止しており、今月12日に期限を迎える予定だった。

 ホワイトハウスは、11日に公表した文書で「米国は公平な貿易慣行を促進し、米国の労働者を支えるために、中国との貿易協議を続ける」とした。また、トランプ氏は同じ文書で、「我々は中国と、とてもうまくやっている」とコメントした。

 中国側は、防衛・ハイテクなどの米企業への輸出規制といった関税以外の対抗措置についても、一時停止の継続などを発表した。

 トランプ政権が4月に相互関税を発動して以降、両国は一時100%を超える関税をかけあっていた。5月の交渉で税率の引き下げに合意し、24%分の関税の発動を90日間停止。7月末にはスウェーデンで開かれた閣僚級会合で、停止期限を延長することで一致し、米側はトランプ氏が最終判断を下すことになっていた。

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