トランプ米大統領は12日、ホワイトハウスでの記者会見で、「習近平（シーチンピン）国家主席と、恐らく今週末に話をする」と述べた。米中両政府はこの日、それぞれの関税率を115%ずつ下げることで合意したと発表しており、トップ同士の話し合いで交渉に弾みをつけたい考えだ。
- 米中、関税を115%引き下げで合意 90日間、対中関税は30%に
米中の高官は10、11日の両日にスイスで初めて関税問題を協議した。12日出された共同声明では、互いにかけている関税のうち、トランプ氏が打ち出した「相互関税」にひもづく24%分について90日間停止し、残りの91%分は取り消すことを明記。一時停止中に貿易や経済関係について協議を進めるとした。また、中国側は非関税の対抗措置についても一時停止するか、取り消すとしている。
トランプ氏は12日の会見で、「私たちは中国を傷つけるつもりはない。関係は非常に良好だ」と話した。その上で「私たちはすばらしい取引をした」と述べた。
