ワシントンのホワイトハウスで2025年2月28日、会談したウクライナのゼレンスキー大統領(左)とトランプ米大統領=ロイター。会談中に口論になり、決裂した

 トランプ米大統領は4日、ウクライナのゼレンスキー大統領から書簡を受け取ったと明らかにした。同日夜の施政方針演説で述べた。和平に向けた交渉や、ウクライナの希少資源をめぐる協定について進める準備があるという内容で、トランプ氏は「感謝する」と語った。首脳会談の決裂や軍事支援の一時停止でかつてないほどの亀裂が入った両国関係に、再び回復の兆しが見えてきた。

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 トランプ氏は、ゼレンスキー氏から「重要な書簡」を演説の少し前に受け取ったとした。書簡には、「ウクライナは恒久的な平和に近づくため、できるだけ早く交渉のテーブルに着く用意がある」「ウクライナ人以上に平和を望む者はいない」「私と私のチームは、トランプ大統領の強力なリーダーシップの下で、恒久的な平和を実現するために取り組む用意がある」などと書かれていたという。

 両首脳は2月28日のホワイトハウスでの会談で口論になり、予定していたウクライナの希少資源をめぐる協定は署名できず、3月3日には米国がウクライナへの軍事支援の停止に踏み切っていた。

 ゼレンスキー氏の書簡には「…

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