バチカンで2025年4月26日、フランシスコ教皇の葬儀に出席した際、会談したウクライナのゼレンスキー大統領(右)とトランプ米大統領。ウクライナ大統領府提供=ロイター

 ロシアの侵攻を受けるウクライナが4月30日、米国とウクライナの資源開発に関する協定を結んだ。一度は深い亀裂が走った関係の修復を示唆するもので、ウクライナは今後の長期的な連携を期待する。ただ、米国からの「安全の保証」が得られたわけではなく、終戦への道のりが遠い状況に変わりはない。

  • ウクライナと米国、資源協定締結 対等に出資し「復興投資基金」設立

 「ウクライナ政府を代表して、米ウクライナ復興投資基金設立協定に署名しました」

 ウクライナのスビリデンコ第1副首相兼経済相は4月30日夕(米国時間)、SNSにそう投稿した。笑みを浮かべる自撮りの写真の背景には、署名の場所になったとみられる米財務省が写っている。

 この協定は当初、2月末の首脳会談時に署名されるはずだった。だが、ゼレンスキー、トランプ両大統領が激しい口論となり、署名は見送られた。

 それから2カ月の間、ウクラ…

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