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 米司法省は24日、トランプ前大統領を殺害しようとした罪で、ライアン・ウェズリー・ラウス被告(58)が大陪審によって起訴されたと発表した。ガーランド司法長官は「我々の民主主義の根幹を狙った暴力は容認することができない」と述べ、厳しく追及する方針を強調した。

 起訴状などによると、ラウス被告は15日、トランプ氏が所有するフロリダ州のゴルフ場の近くでライフル銃を使い、トランプ氏を殺害しようとしたとされる。米国の刑法では「主要大統領候補の暗殺未遂」が個別の罪として定められており、これに違反したとして起訴された。有罪になれば、最高で終身刑を言い渡される可能性がある。

 事件では大統領警護隊(シークレットサービス)が茂みの中からライフルの銃身が突き出ているのを見つけ、発砲。ラウス被告は逃走したが拘束され、不法に銃を所持していた罪などで訴追されていた。検察はこれまでに、ラウス被告が「ドナルド・トランプに対する暗殺計画だった」という内容の手紙を知人に預けていたことや、約1カ月前からゴルフ場の周辺を複数回訪ねていた可能性があることを明らかにしている。(ニューヨーク=中井大助)

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