トランプ米政権は9日、ほぼすべての国への「相互関税」適用を90日間猶予しましたが、米国に報復関税を課した中国に対しては125%まで関税を引き上げました。中国政府はとことんまで対抗するとしていますが、米中関係に詳しい張雲・南京大国際関係学院教授は「中国が自由貿易と国際秩序を守る存在になるべきだ」と語ります。
――トランプ政権は対中関税を125%まで引き上げました。中国政府もここまでは想定していなかったのではないでしょうか。
中国よりも世界が驚いていると思います。トランプ政権1期目は、対中貿易戦争でした。しかし2期目は世界に対する関税戦争です。中国は1期目の経験がありますが、ベトナムが46%、タイが36%とされるなど東南アジア諸国も非常に高い関税が示され、むしろ世界にとって想定外だったでしょう。
中国「とことん最後まで」付き合う
――ただ、米国に報復しなかった国は適用が90日間猶予されましたが、報復した中国には125%という高い関税が発動されました。
中国政府の立場は、『奉陪到…