ドジャースに関するおもな出来事/ナ・リーグ西地区の順位の変遷

 大リーグは18日(日本時間19日)、後半戦が始まる。大谷翔平らが所属するナショナル・リーグ西地区のドジャースは、58勝39敗で首位を走る。13年連続のポストシーズン(PS)進出へ視界良好だ。この圧倒的な強さは、どのように築かれてきたのか。

きっかけは経営破綻、大リーグ随一の金持ち球団に

 1969年に地区制が導入されてから、10年以上連続でPSに進んだ球団は三つしかない。1991~2005年のブレーブス(ストライキのあった94年は除く)と、95~07年のヤンキース、そして13年以降のドジャースだ。

 ドジャースは元々、育成に定評があり、新人王を獲得する選手がダントツに多い。ただ、常勝の道を歩み始めたきっかけは意外にも、球団の経営破綻(はたん)だった。

 当時のオーナーらによる球団資金の私的流用もあって財政難に。11年6月に破産法を申請した。売却を発表すると、10以上の投資グループによる争奪戦となった。

 12年3月、米プロバスケットNBAのスター選手だったマジック・ジョンソン氏らがオーナーに名を連ねる投資集団「グッゲンハイム」への売却が決まった。大リーグ球団の買収金額としては、当時最高の21億5千万ドル(約1785億円)だった。

 オーナーが変わった球団は、レッドソックスとの大型トレードを敢行するなど補強を積極的に行った。米大手のデータサイト「Spotrac」によると、12年に約1億1700万ドル(30球団中9位)だったドジャースの年俸総額は、13年には約2億3700万ドル(同1位)と倍以上に跳ね上がった。

 14年10月には大リーグ屈…

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