ナイジェリアで2022年10月31日、ごみ捨て場から回収したペットボトルを車に積み込む作業員=ロイター

 ナイジェリアで来年1月から、使い捨てのストローなど、一部のプラスチック製品の使用が禁止される。ナイジェリア政府はその前段階として、今月25日から、まず政府機関でこれらの製品の使用を禁止すると発表した。ロイター通信が伝えた。

 ナイジェリアの環境副大臣によると、禁止されるのは、プラスチック製のストローやフォーク、スプーンなどのカトラリー、ペットボトル、飲料水を入れる小袋など。同副大臣は、こうした製品について「2025年までに全国的に規制されるだろう」と述べ、「連邦政府は模範を示し、国民に心の準備をさせる」と説明した。

 米国際開発庁の最近の調査によると、ナイジェリアは年間250万トン以上のプラスチックごみを排出し、海への投棄などで汚染を引き起こしているという。

 ナイジェリアは20年、プラスチックごみによる汚染を減らすための政策を発表。今年1月には、南西部ラゴス州で使い捨てプラスチック製品のほか、排水溝や水路を詰まらせる発泡スチロールの使用が禁止された。政府はさらに、プラスチック製品の生産者に対して5年以内に代替品にシフトするよう促し、輸入についても厳しい規制を目指すという。(村上友里)

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