2023年7月23日 16時04分(日本時間)
政府は台湾有事に備え、沖縄県宮古島での住民避難のための避難所建設を支援することを決めた。 来年度予算に関連資金を計上する予定だ。
避難所の能力に関する指針を策定するため、早ければ今夏にも専門家からの意見募集を開始する予定だ。
政府は12月に改定した国家安全保障戦略で、住民を守る体制の強化をうたっている。 戦略では、宮古島市が管轄する宮古島を含む南西諸島を中心に「多様な避難施設」を確保すると明記している。 事前の避難が困難な地方自治体職員の安全確保が目的。
南西諸島の与那国島(与那国市)は、台湾から約110キロのところにある。 中国が台湾に侵攻した場合、台湾も影響を受けるのではないかと懸念を表明する人もいる。
宮古島市は6月、体育館予定地の地下を避難所として活用するための財政支援を防衛省に要請した。
市は体育館に倉庫と発電機を備え、約4500人が3日間生活できるようにする計画だ。
中央政府はどの程度の支援を行うか検討する。 与那国島と石垣島(石垣市)での避難所建設も加速する。
政府は国民保護や危機管理などの分野を専門とする大学教授ら専門家10人程度を選定し、避難所の能力に関するガイドラインを策定する予定だ。 核・ミサイル攻撃を念頭に、施設の床面積や壁厚の基準が議論される見通しだ。