水曜日、ジャカルタでの日・ASEAN首脳会議に出席するため到着したインドネシアのジョコ・ウィドド大統領と握手する岸田文雄首相(左)。
2023年9月6日 16時33分(日本時間)
ジャカルタ – 岸田文雄首相は水曜、新たな日ASEAN包括的連結性構想の一環として、海洋安全保障やサプライチェーンの強靱性など6分野で日本が東南アジア諸国連合との協力を強化すると発表した。 岸田氏は、ジャカルタで開催されたASEAN関連首脳会議の最中に開催されたイベントで行ったスピーチの中で、このイニシアチブについて概説した。
岸田首相は、2023年が日ASEAN友好協力50周年にあたることから、安全保障や経済など幅広い分野で地域ブロックとの協力を強化する意向を明らかにした。
海洋協力については、巡視船や海上治安機関への訓練の提供を通じて「日本はASEAN諸国の海上法執行能力の強化を支援する」と述べた。
南シナ海で積極的な海洋進出を続ける中国に対する抑止力を高めるのが狙いの一つだ。
サプライチェーンについて岸田氏は、ロシアのウクライナ侵攻などにより物資の安定流通確保の重要性が高まっていると指摘。 「日本はASEAN地域のサプライチェーンの強靱化に貢献し、危機に耐えられる経済を共に築いていく」と述べた。
同氏が挙げた他の協力分野には、交通インフラ、デジタルおよびサイバー技術、電力供給、人材育成などが含まれる。