岸信夫国防相(左)と中国国防相魏鳳河
政府筋によると、岸信夫国防相は、6月10日から12日までシンガポールで開催される毎年恒例のアジア安全保障会議であるシャングリ・ラ対話の傍らで、中国国防相の魏鳳河と会談する準備が整っている。
今週末の会合が実現すれば、2019年12月以来、北京で日中の防衛大臣が直接会談するのは初めてだろう。
岸と魏は、自衛隊と中国軍関係者の間で、今年末までに運用を開始する新しいホットラインの最終的な詳細について話し合うことが期待されている。 両国政府は2018年5月、沖縄県尖閣諸島周辺などでの偶発的な衝突を防ぐためのホットラインの設置に合意したが、技術的な問題により開始が遅れている。
岸はまた、中国が東シナ海と南シナ海の現状を一方的に変えようとしていることや、中国の遼寧空母による台湾への軍事的圧力の高まりについて懸念を表明することが予想される。