2023年6月22日、パリのパレ・ブロニャールで開催された新世界金融協定サミット中に反応するサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子。
2023年7月14日 15時35分(日本時間)
政府は、サウジアラビアとの外相レベルの戦略対話を確立し、ペルシャ湾岸6カ国のグループである湾岸協力会議(GCC)と日本との間で定期的に外相会談を開催する準備を進めている。産油国との連携を強化し、エネルギーの安定供給を確保します。
想定されている戦略対話は、外交や経済など幅広い分野の政策を中長期的な視点で議論する枠組み。 岸田文雄首相は日曜日から水曜日までサウジアラビア、アラブ首長国連邦、カタールを訪問する予定である。
日曜日に予定されている岸田氏とサウジアラビアの事実上の統治者であるムハンマド・ビン・サルマン皇太子の会談に関連して、両国政府は戦略対話の設置で合意するとみられる。 日本は9月に林芳正外相をサウジアラビアに派遣し、二国間戦略対話の初会合を開く予定だ。
日・GCC外相会談の定期開催については、岸田氏が日曜のジャセム・アル・ブダイウィGCC事務総長との会談で提案する可能性が高い。
日本への最大の原油輸出国であるサウジアラビアは、石油輸出国機構にロシアなどを加えた「OPECプラス」で主導的な役割を果たしている。 GCC の本部はサウジアラビアにあり、加盟国には UAE とカタールも含まれており、どちらも日本に原油を輸出しています。
サウジアラビアはイスラム教スンニ派の指導者であり、米国の同盟国である。 しかし、中国は今年3月、サウジアラビアとイスラム教シーア派主要国イランとの国交正常化合意を仲介するなど、中東地域での影響力を拡大している。
日本は中国の影響力を封じ込めることを目指し、戦略対話や定例外相会談を通じてサウジアラビアや他の地域諸国との経済・安全保障関係を強化したいと考えている。 石油依存度の低減や経済の多角化を目指す産油国は、日本の技術協力に期待している。