国民民主党の現職玉木雄一郎代表が離党し、土曜日の党代表選で玉木氏の唯一のライバルだった前原誠司氏が選挙後、東京都千代田区で握手を交わした。
2023年9月3日 18時07分(日本時間)
国民民主党の現職玉木雄一郎代表が再選された。
玉木氏は与党との連携を優先しており、与党・自民党は野党との共闘を強化する構えだ。
しかし、自民党議員の中には、公明党との現在の連立枠組みに民進党を加えることを検討している者もいるが、三党連立には多くの障害があるようだ。
人事異動
「内閣支持率が下がっている。 自民党総裁でもある岸田文雄首相は水曜日、二階俊博・元幹事長との会談で「人事異動も検討したい」と述べたという。 岸田氏は9月の内閣改造を視野に入れている。
二階氏は「やりたいことは果敢にやるべきだ」と激励したという。
岸田氏は今回の人事でフレッシュなイメージを伝える狙いがある。 新たな連立政権樹立と民進党幹部の閣僚就任で事態の好転を図りたい考えとみられる。
このため、首相ら自民党執行部は、玉城氏が勝てば連立協議開始への強い追い風になると考え、民進党代表選を注視していた。
自民党の茂木敏充幹事長と麻生太郎副総裁は昨年末から水面下で玉木氏らと交渉し、民進党の立場を打診しようとしている。
玉木氏の再選を受け、両党は近く交渉を再開する見通しだ。
これには慎重だった自民党の森山裕選挙対策委員長や二階氏も野党との連立に理解を示し始めた。 8月中旬、二階氏ら自民党重鎮と労働組合出身の民主党元幹部が会食し、意見交換した。
しかし自民党幹部の中には、両党が政策で合意し、選挙区を調整するのは難しいとの見方もある。
自民党の連立与党である公明党幹部は「交渉があまりスムーズに進むとは思えない」と懐疑的な見方を示した。
疑惑に包まれて
自民党との連立に向けた民進党内の調整が順調に進むかどうかも未知数だ。
玉城氏は土曜日の再選後の記者会見で、連立政権樹立の条件として政策と選挙区の調整に言及した。
玉木氏は「少なくともこの2つの条件は満たさなければならない」と述べた。
「まずは力をつけないと、与党に飲み込まれる前に他の野党に飲み込まれてしまう」と懸念を示した。 そうすれば私たちはもう存在しなくなるでしょう。」

民進党が連立に参加するには、自動車労働組合総連合を含む日本労働組合総連合会(連合)傘下の民間4産業団体の理解が必要となる。 民進党にはこれら4つの連合から支持される議員がいる。
自民党議員の中には、個々の議員の判断次第では民進党も連立に参加する可能性があるとの見方もある。 しかし、労働組合幹部はそうした楽観論を否定した。
同幹部は「労働組合の立場が最優先であり、労働組合に支持されている議員はこうした決定に従う」と述べた。
4つの連盟の責任者は7月下旬、東京のホテルで支持する民進党議員らと会談し、党の将来について話し合った。 会合では同党の連立参加への否定的な意見が大半を占めた。
会合に出席した議員は「党員はますます疑惑に包まれている」と語った。
数日後、ある産業連合会の会長が玉木氏に真意を尋ねた。
玉城氏は自民党、公明党と連立を組むことは今のところ考えておらず、あくまで交渉戦術であると述べたと伝えられている。 ただ、「政治情勢次第では事態がどうなるかは不透明だ」とも付け加えた。 つきましては、ご理解を賜りたいと存じます。」
コミットメントのレベル
両党の連携を望む自民党と民進党の議員の間でも、いつ実現するかについては意見が分かれている。
自民党内の多くは連立政権が早期に結成されることを期待しているが、民進党側はより現実的なようだ。
衆院選で自民党の議席が減り、民進党の議員数が30人程度に増えた後に連立に参加した方が「党を高く売りつける」ために有利との考えが多いようだ。 」
こうした憶測を払拭しようと玉木氏は記者会見で、民進党には連立政権への参加や入閣の可能性について打診されていないと述べた。
自民党幹部は「首相も玉城氏も相手の本気度がわからず困惑しているのが現実だ」と語る。
最終的には、10月に予定されている臨時国会での補正予算成立に向けて連携し、徐々に接近していくなど、現実的なアプローチを選択する可能性もある。