林芳正外相(左)とヨルダンのアイマン・アル・サファディ外相は日曜、アンマンでの共同記者会見に出席。
2023年9月4日 14時19分(日本時間)
【アンマン】林芳正外務大臣は日曜日、中東諸国歴訪の一環としてヨルダンの首都アンマンでアイマン・アル・サファディ外相と会談した。
戦略対話では林氏が東京電力ホールディングス福島第1原子力発電所の処理水放出について説明し、サファディ氏も理解を示した。
両大臣は、日本とヨルダンが安全保障及び経済分野における協力を強化することを確認した。 また両首脳は、日本がヨルダンの電力の安定供給を支援するため同国の電力産業を支援することで合意した。
林氏はヨルダン訪問後、来週日曜日までエジプト、サウジアラビア、ポーランドを訪問する予定だ。 今回の歴訪は、中国の影響力が高まる中東地域への日本の関与を強化するとともに、法の支配に基づく国際秩序の維持・強化の重要性を再確認するのが狙いだ。
ヨルダンへの資金援助
両大臣が合意した経済協力の一環として、日本はヨルダンの電力事業改革に向けて最大約150億円の融資を行う。 日本もヨルダンの電力供給安定化に向けて約9億円の無償資金協力を提供する。
林氏はサファディ氏に、「自由で開かれたインド太平洋」の概念を推進する日本政府の計画について説明した。 これに対しサファディ氏は、自由で開かれた国際秩序の重要性に完全に同意すると答えた。