火曜日、東京で国際原子力機関のラファエル・グロッシ事務局長と握手する林芳正外務大臣(右)。
2023年7月5日 15時09分(日本時間)
林芳正外務大臣は、日本の福島処理水の放出計画に関して、中国と韓国の外務大臣と個別に会談する調整を行った。
会談は今月中旬にインドネシアで開催される東南アジア諸国連合の会合に3閣僚が出席する際に行われる。
国際原子力機関は火曜日に発表した報告書の中で、機能不全に陥った福島第一原子力発電所から処理水を海に放出するという日本の計画は国際的な安全基準に合致していると認定した。 これを踏まえ、林氏は中国の秦剛外相や韓国の朴鎮外相に理解を求める方針だ。
中国政府と一部の韓国メディアは根拠のない主張を発表し、処理水に対する懸念を高めている。
国連の専門機関IAEAが報告書を発表したのと同じ日、中国の呉江豪大使は東京で記者会見を開き、日本に対し放出計画の撤回を求めた。
呉氏は「原発事故による汚染水が海に放出されるのは前例のないことだ」と述べた。
その後、松野博一官房長官は大使の発言に不快感を表明した。
松野政府報道官は「中国は事実に反する内容を発信している」と述べた。 「科学的な観点に基づいた議論を強く求めてきた」。
韓国のオンラインメディアも、日本が報告書の内容を修正させるためにIAEAに資金を寄付したと主張した。
これらメディアの代表者らは同日、ソウルで記者会見し、IAEAが日本政府の命令により報告書の内容を変更したと主張した。
日本は中国などの国々が仕掛ける情報戦による脅威に対してあまり敏感ではなかった。 事実に基づかない一方的な主張が国際社会に広まった厳しい教訓を受け、外務省は福島の処理水に関する偽情報への監視を強化している。
外務省の小野光子報道官は「無責任な偽情報に強く反対する」と述べた。