金曜日午後の参議院本会議で第2次補正予算案が可決・成立し、お辞儀をする岸田文雄首相(右下)ら。
2022年12月3日21時
臨時国会は金曜日、今年度の第二次補正予算案の承認で最高のハードルをクリアした。
しかし、与党自民党内では、政権を支えるために内閣改造と新たな党指導部を求める声が続いている。
補正予算案に賛成票を投じた国民民主党(DPFP)が自民党と公明党の与党連合に参加することを示唆する提案も出ている. しかし、岸田文夫首相がこの偉業を達成できたかどうかは定かではない。
事前の計画
岸田氏は24日夕刻、都内の料亭で、麻生太郎自民党副総裁の意見を求めた。 [cabinet] 改組は今国会の会期終了後に行うべきだ」と述べた。 麻生首相は、こうした動揺に慎重な見方を示したという。
人事異動は、新任閣僚の不祥事発覚のリスクを伴う。 最近、自民党議員の多くが統一教会と何らかのつながりを持っていたことが判明し、ある政府高官は「そもそも有能な閣僚はほとんどいない」と語った。
自民党幹部は「すでに3人の閣僚を交代させた。 すでに改造が行われているように感じます。」 麻生も同様の考えを持っていると思われる。
自民党内では、来年1月の通常国会前に秋葉研也復興相が交代するとの見方が多い。 アキバが公職選挙法違反の疑いをかけられている。
岸田氏は表向きはそのような動きを否定しているが、秋葉総務政務官や過去の物議をかもした発言で批判を集めてきた杉田美緒氏らを一挙に解任することを検討していると言われている。彼の政権への支持を回復するために。 首相は「状況を見極めながら、いろいろと検討していく」と周囲に話している。
分割可能
改組時には、民主党が連立政権に加わり、玉木雄一郎党首が内閣に就任するという憶測が飛び交っている。 連立政権の誕生は、岸田政権にとって単なる改造よりもはるかに効果的だという見方もある。
麻生氏や自民党の茂木敏充幹事長らは、玉城氏らと裏方協議を重ね、連携のあり方を模索してきた。 また、民進党の主要な支持基盤である日本労働組合総連合会(連合)との協力にも熱心であると伝えられている。 民進党は、第2次補正予算の支持に加え、今年度当初予算、第1次補正予算も支持し、与党寄りの姿勢を示している。
しかし、民進党のベテラン議員は「連立政権への参加は容易ではない」と語った。
連合傘下の産業労働組合のうち、日本自動車労組を含む4団体が民主党に党員を派遣しており、党の国会議員20人のうち7人が連合系である。 連合は立憲民主党も支持しており、民主党と立憲民主党が与野党に分裂し、両党を支持する組織に亀裂が生じるのではないかという懸念が強い。
「空中」分解
自民党、公明党、民進党の選挙区調整も難しい。 民進党には衆議院議員の前原誠二氏など著名人がおり、日本維新の会との連携を熱望している。 民主党幹部は「連立交渉が進めば、民主党は空中分解する」との見方を示した。
一方、公明党は自民党が民進党に接近することを警戒している。 自民党と公明党の関係がぎくしゃくすれば、連立の枠組みそのものが揺らいでしまう。
金曜、首相官邸で記者団から民主党の与党入りの可能性について質問された岸田氏は、「何も知らないし、考えていない」と答えた。