東京都新宿区にある防衛省正門。
2023年6月29日 13時25分(日本時間)
防衛省は水曜、防衛力強化に向けて強化すべき技術分野を示した初の指針で、人間の脳と機械を直接結び付けるブレイン・マシン・インターフェース(BMI)などの先端技術の活用を検討すると発表した。 。
ガイドラインでは無人システムやサイバー防御など12の重点技術分野を挙げ、10年以上先の「将来における技術優位性の確保」に取り組む必要性を強調している。
同省は、他府省が行っている研究開発を国の安全保障政策に総合的に活用することを目指している。
BMIは脳の神経回路を流れる電気信号を読み取り機械を動かす技術で、この技術を使えば一人で多数のドローンを操縦できるようになることが期待されている。
もう一つの最先端の分野は、大量のドローンによる攻撃にも対処できるとされる電磁波シールド技術だ。
ガイドラインでは、架空の情報をあたかも現実であるかのように見せる能力の獲得を目指す3Dホログラム投影技術の必要性も示している。
政府は昨年12月に改定した国家安全保障戦略など3つの安全保障に関する重要文書で「防衛省の見解に基づく研究開発ニーズと適切な研究開発ニーズをマッチングさせるための政府全体のメカニズムを確立する」との方針を示した。関係省庁が保有する技術シーズ」
防衛省は、来年度予算案編成に向けて各省が今夏に行う概算要求に指針の内容を反映させたい考えだ。