広島市中区にある広島平和記念資料館
2023年1月20日14時33分(日本時間)
複数の政府筋によると、G7 諸国の首脳が 5 月 19 ~ 21 日の G7 サミットのために広島を訪問する際に、広島平和記念資料館を訪問するための手配が行われている。
実現すれば、1945 年 8 月 6 日の広島への原爆投下に関する展示を特徴とする同博物館を、G7 首脳全員がグループで訪問するのはこれが初めてとなる。
サミットの議長を務める岸田文雄首相は、「核兵器のない世界」に向けた取り組みの重要性を強調し、G7の結束を世界に発信する方針だ。
米国は、博物館への訪問についてすでに非公式の同意を与えています。 日本はまた、大使館を通じて英国、フランス、ドイツ、イタリア、カナダと協定を結んでいます。
G7諸国は、ロシアがウクライナへの侵攻に関連して核兵器を使用すると脅迫し続けていることにますます懸念を抱いています。
こうした状況下、政府筋によると、G7首脳は日本の提案に「前向きな関心を示している」。
博物館は、核兵器の廃絶と平和の実現に貢献することを使命として、1955 年に開館しました。
被災した建物の一部や被爆者の遺品、被爆前後の広島の様子を伝える資料などを展示。 博物館は、1994年に開館した本館と東館で構成されています。

2016年にオバマ前米大統領が広島訪問の際に訪れ、安倍晋三政権時代には岸田外務大臣に案内された。
広島を選挙区とする岸田氏は、被爆地でG7サミットを開催したいと考えており、首脳らが資料館を訪れることを切望している。
核保有国である英国、フランス、米国を含む G7 諸国の首脳が一緒に博物館を訪れれば、世界中の平和と核軍縮のビジョンを伝えることができるでしょう。
岸田氏は今月、欧州と米国のG7加盟国を訪問した際、核兵器のない世界を実現するという彼の使命をカウンターパートに語った.
岸田氏は13日、ワシントンでバイデン米大統領と会談し、「核兵器の恐怖を二度と繰り返さないという誓いを、G7首脳とともに広島から世界に発信する」と述べた。
岸田氏はフランスのエマニュエル・マクロン大統領に対し、G7首脳は「核兵器の威嚇や使用を絶対に拒否するという確固たるコミットメントを示さなければならない」と述べた。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領がリモートでサミットに参加するための手配も行われています。