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民意のゆくえ 佐藤卓己さん

 SNS上で飛び交うネット動画が選挙にも影響すると言われる時代に、どう向き合えばいいのか。「あいまいさに耐える――ネガティブ・リテラシーのすすめ」の著書がある上智大教授の佐藤卓己さんに聞きました。

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 狩猟採集社会から農耕社会、工業社会の次に「情報社会」が来ると言われてきました。でも実際に来たのは、真偽不明の情報があふれ、感情に左右される「情動社会」だったようです。

 「情報社会」が構想されたのは、情報が貴重だった時代です。活字メディアが中心で、文章を読み考えながら文脈を検証し、真偽を判断する。そこではジャーナリズム論が有効でした。

 ところが今は、情報があふれかえっています。ネット動画には論理的つながりに乏しいものもあり、どれだけ多くの人がその動画を見たかが重要視されます。それを発信したメディアを信じるか、疑うかという「信疑」を考量するメディア論が有効になっています。

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 こうした情動社会が選挙と結…

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